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ある寒い夜、山の中に、体はやせ細った、
いまにも死んでしまいそうな旅人がいました。
それを見つけた、リスとタヌキとウサギは、
旅人を助けようとしました。
タヌキは、たきぎを集め火をおこし、
水をくんできました。
リスは、木の実を集めてきました。
でも、ウサギは
どうしたらいいのかわかりません。
ウサギは「私も旅人さんを助けてあげたい…」
と心の中でそう思うと、
いきなりたき火の中へ飛び込み、
「私を焼いて、肉を食べて下さい。
私にはそれしかできません」
と旅人に言いました。
すると、旅人は立派な身なりの人に変わり、
うさぎを火の中から抱き上げました。
その人は「私は月の神だ。
おまえの親切さを世界中の人に知らせよう」
と言うと、大きな姿になり、
山を手で握りつぶしたかとおもうと、
山からこぼれた汁で
月にうさぎの絵を描きました。
それからというもの、夜空にうかぶ月には、
うさぎの絵が描いてあるのです。
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