ロシアの国の森のはずれに、なかよしの
おじいさんとおばあさんが住んでいました。
ふたりには子供がいなかったので、
さびしく思っていました。
ある年の冬、雪がたくさん積もったので、
二人は小さな雪の人形を作りました。
「まあ、かわいい女の子ができましたね」
と二人が雪の人形にキスすると、
人形が動き始めたのです。二人は喜んで、
雪むすめと名付け、大切に育てました。
冬が過ぎ、あたたかい春が近づくと、
雪むすめはだんだん元気がなくなりました。
おじいさんとおばあさんは
ただただ心配するばかりでした。
やがて夏になり、若者や娘たちが、
雪むすめを遊びにさそいにきました。
森の中でみんなで楽しく遊んでいると、
日が暮れてきたのでたき火を始めました。
たき火をうまくとべたら、幸せになれる
と言ういいつたえを信じていた娘たちは
つぎつぎと火をとびこえ、
やがて雪むすめの番になりました。
雪むすめが、いきおいをつけて
火の上へとんだ瞬間、シュッと音がして
白い霧が空へのぼって雲になると、
雪むすめの姿はすっかり消えていました。
「雪むすめー、雪むすめ!」みんなが呼ぶと、
雲からぽつん、ぽつんと、
涙の雨粒が二つ落ちてきたそうです。
ちょっと悲しいお話ですね。
最後に雪むすめは、空へと帰って行きました。
 雪の人形が動き出すなんて、
不思議なお話です。
おじいさんとおばあさんの願いが
通じたのでしょうか。
ケーキだって、おんなじです。
願いを込めて一生懸命つくれば、
きっと、不思議なくらいおいしいケーキが
できるはずですよ。
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