創ってみよう。童話の世界。Vol.2
町のねずみといなかのねずみ
町のねずみと、いなかのねずみは
大の仲良しでした。
ある日、町のねずみがいなかのねずみの
家をたずねてきました。
いなかのねずみはトウモロコシや
とれたての木の実など、
ごちそうをたくさん並べて
町のねずみを迎えました。
ところが町のねずみは口もつけずに、
「きみはこんなものを食べているんだね。
今度、ぼくのうちへおいで。
すごいごちそうを食べさせてあげるから。」
と言い残して、帰っていきました。
しばらくして、いなかのねずみが
町のねずみをたずねると、
テーブルにはパンやチーズやケーキ、
ローストチキンのごちそうの山。
「ほら、これをごちそうっていうんだよ。」
ねずみ達が食べようとした瞬間、
人間が入ってきて大騒ぎ。
ほうきをふりあげて追いかけてきました。
「まずい!逃げろ!!」
いなかのねずみはつぶやきました。
「こんなにビクビクしながら食べたって、
味もわからない。」そして、自分の家に戻って、
ゆっくりと木の実を食べました。
「やっぱりこれが一番。」
いなかのねずみは、心からそう思いました。
「背伸びしない生き方」が
実は一番幸せな生き方なのかもしれません。
 プライドや体裁にこだわりがちな人間に、
ねずみたちがそっと
生き方のヒントをくれたような気がします。
 さあ、年の初まり。
ねずみたちの囁きを思い出しながら、
ゆっくりケーキ創りなんていかがでしょうか。
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