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あるところに、かめの一家がすんでいました。
お父さんかめと、お母さんかめと、
男の子のかめの3匹です。
ある晴れた日に
みんなでピクニックに行くことになりました。
いろんなかんづめとサンドイッチを
バスケットに詰め込んで、
みんな大喜びで出発しました。
でもほら、かめはのろのろ歩きます。
1年半たったときはまだ道の半分。
3年目についに丘の上に到着しました。
「やれやれ、やっとついたね」
「ぼく、おなか、ペコペコだよ」
そのとき、バスケットを開いたお母さんかめが
叫びました。「まあ。どうしましょう。
かんきりを忘れてきたわ」
3匹は顔を見合わせました。
しばらくしてお父さんかめがいいました。
「ぼうや、かんきりを取りに帰っておくれ」
「え、ぼくが」「お前が、ここに帰るまで
なんにも食べないで待っているから」
子がめはしかたなく、のろのろと歩き出して、
近くのやぶの中に入っていきました。
子がめを待って、1年がたち、2年が過ぎ、
とうとう6年がたちました。
「もうわたし死にそうですよ」
「そうだな、そろそろあいつも帰ってくる
ころだ。サンドイッチを少し食べはじめるか」
2ひきのかめがサンドイッチをとりだして、
口に入れようとしたそのとき。
近くのやぶの中から子がめが出てきて、
こう叫びました。「あ、約束をやぶるの?
ずるいな。やっぱりここにかくれて
みはっていてよかった」
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